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iPadやiPhoneは拡大読書器として使えるか?

ITは味方だ
もくじ 拡大読書器とは?
iPadは拡大読書器として使えるか?
iPhoneは拡大読書器として使えるか?

拡大読書器とは?

拡大読書器とは、カメラで捉えた映像をモニタに拡大等して映し出すことが出来る、視覚障害者の日常生活用具として認められている視覚支援機器です。
複数のメーカーが高性能の機能を開発していて、色々な製品があります。
大きく分けると、テレビのような大きな画面の「据え置き型」と、片手でどこにでも持っていけるような「携帯型」の2種に分かれます(この分類に収まりきらないようなユニークな新機種もあります)。

据え置き型拡大読書器の一例

rakuten.co.jp

携帯型拡大読書器の一例
rakuten.co.jp

拡大読書器は、その名の通り「読書」を可能にする機器ですが、この拡大表示機能を活かして様々なことが出来ます。
ですがこのページでは読書に絞って検証して行きます。

iPadは拡大読書器として使えるか?

iPadなどのタブレットも、カメラとディスプレイが一体になっているため、拡大読書器に近いことが出来ます。
(弱視の私はこの機能に頼りまくりな日々で、大助かりしています)

ただ「読書」に絞るとどうでしょうか?
像を捉えて映す、という点で同じではありますが、なにしろ画面の大きさに限度があります。

拡大読書器のように使う

標準で備わっている拡大鏡の機能を使って試してみます。
この時、ピントが合ったら鍵マークのアイコンをタップして、ピントをロック(固定)します。
そうしないと、動かすたびにピンボケ→ピント合わせが起き、たぶん見ているとクラクラしそうです。

拡大鏡機能についてのレポートはこちら 視覚障害とiPhone/iPad(4) 拡大鏡

iPadをスタンドに置き、その下で本を動かすという方法でやってみました。

たぶん、実物を見るよりも動画を見る方が、目が回るかも知れません。
実際には自分の見るペースで本を動かすので、もう少し見やすいです。
配置は下写真のようにしていました。

iPadを拡大読書器に

赤丸で囲んだ部分の裏が、カメラのレンズ位置です。
スタンドは、シンプル&角度調整が自在な、Lomicall iPad用 standを愛用しています。

このスタンドについてのレポート記事はこちら iPad用スタンドはLomicallがピッタリ

このやり方は、拡大倍率が上がれば上がるほど、1行読むために本を動かす距離が大きくなり、画面の動きも増えるので、よほど読みたい情熱が強くないと、続けられなさそうな気がします。
(配置方法など、改善の余地は十分にあるとは思いますが)

どちらかと言うと、実用書などの一部分を見る方が適していそう。
たとえばこんな。

iPadを拡大読書器に

上の画像は、左側がiPad、右側が本です。
(右上は本を押さえているペットボトルです)
雑誌や実用書は、イラストが多かったり、文章の行の長さも短かったりするので、上の文庫のように「動かしながら読む」ということをあまりしなくて良いかも。

キャプチャ機能を活かして使う

拡大読書器にも映像を保持する機能がありますが、iPadの拡大鏡にも保持機能があります。
カメラのシャッターと同じ感じでボタンをタップすると、今映していた映像が保持されます。
(注:保存はされません)

この機能を活かし、まずは本1ページの全体が収まるように映して保持し、その保持された映像を好みの大きさに拡大して見る、という方法です。

個人的には、先に書いた「拡大読書器のように使う」よりも使いやすいかな、と思います。

iPhoneは拡大読書器として使えるか?

拡大鏡機能はiPhoneにも同様に備わっているので、あらゆる物を任意の大きさに拡大して見ることが出来ます。
弱視の私も、出先ではこの機能をフル活用しています。
では、「読書」に限定した場合はどうでしょうか?

iPadの項で書いたような、文庫など文主体の本を見るのは厳しいかなと思います。
実用書など、ページの中の一部を見るならば、画面の小ささはデメリットですが動かしやすいことはメリットでしょう。

もう一つの方法として、パソコンとiPhoneを繋ぎ、iPhoneのカメラをWebカメラとして使う、という方法も考えられます。

iPadを拡大読書器に

上の写真は、大きく写っているのがパソコンのディスプレイで、手で持っているのがiPhone、そして見辛いですがiPhoneの下に文庫本を置いています。(iPadスタンドに置いています)

私のパソコンディスプレイは、縦には出来ないのですが、もしこれが縦長にセット出来れば拡大読書器としてけっこう使えるのではないかと感じます。
本を書見台などに固定し、iPhoneも疲れにくいように工夫すれば、そこそこ行けそうな。

とはいえ、本物の拡大読書器はそういう事柄をすべて最善に実現できるように作られた機器です。
やはりスマホやタブレットで「代用」までは出来ないけれど、それでも工夫と改善とで、ある程度出来そうな気がします。

より良い方法を見つけたら、今後も追記、書き換えして行きます。