老眼、目の病気、弱視などの様々な「見えにくさ」に、あらゆる対処法を提案

視覚障害のミュージシャン(1)ラウル・ミドン

その他

ハービー・ハンコック ポシビリティーズを観ていた時に…

huluで映画「ハービー・ハンコック ポシビリティーズ」を観ていた時でした。
(ハービーハンコックは、とても偉大なジャスピアニスト音楽家です)

字幕だし私は目が悪いしで、適当に流し観ていたのですが、途中で
「トランペットのソロ…だけどちょっぴりトランペットと違う?」
と思って画面を見たら、なんと楽器は無くて、ボイスパフォーマンス。
面白いので見ていたらレコーディングが始まり、なんとも魅力的でソウルフルな歌声が広がり、 すぐさま惹き込まれてしまいました。

突如歌が止まって、謝るミュージシャン。
「いいよ、いいよ、謝ることないよ」と応えるハービーハンコック。
その後、コントロールルームでの
「歌詞が飛んだのかな?」
点字の歌詞はは?…持ってるよな」
という会話にびっくり。
そこで初めて、このシンガーが視覚障害であることに気づきました。
彼の名は、ラウル・ミドン。
グラミー賞にもノミネートされたミュージシャンなのでした。

ラウル・ミドンの音楽

ウィキペディアで調べた情報によると…

ラウル・ミドン(Raúl Midón)1966年生まれのミュージシャン。
シンガーであり、ギタリストである。

5歳でパーカッションを始め、影響を受けたミュージシャン はスティーヴィーワンダーやジョニミッチェル。
マイアミ大学kでジャズコースを選択、卒業。

ラテン系歌手のセッションアーティストとして活動を開始。
2002年に拠点をニューヨークに移す。
2005年発売の「ポシビリティーズ(ハービーハンコック)」に参加。
同年、アルバム「ステイト・オブ・マインド」でデビュー。
2014年にはホームスタジオで録音した「Don't Hesitate」をリリース。
2018年には「Bad Ass and Blind」がグラミー賞にノミネートされる。

スティービーワンダーに影響を受けたとのことですが、アルバム「ステイト・オブ・マインド」では そのスティービーワンダーがゲスト参加しているのです。
自分が影響を受けたミュージシャンが、後に自分のアルバムに参加となる…なんて、すごいことでは ないでしょうか。

目のこと

こちらもウィキペディアからの情報ですが、未熟児で生まれ、保育器の中で適切に目を保護 されなかったことが原因で全盲となったそうです。

今回初めて、保育器と失明の関連を知りました。
「未熟児網膜症」という病名だけは知っていたけれど、網膜の器質的なものか何かかと、 朧げに誤解していました。
そうではなく、保育器の酸素濃度による後天的な症状だったのですね。
酸素濃度が高すぎる影響で目の血管が収縮し、眼底出血や網膜剥離その他を引き起こすとか。

目は血管が豊富な組織。
私自身、それで病気に苦しんで来ました。
先天的な血流障害、繰り返す眼底出血、新生血管、その後遺症の癒着、そして網膜剥離…

だけどまさか赤ちゃんが保育器の環境のせいでそんな大変な目に遭っていたとは…
酸素濃度が直接目に影響するなんて、思いもしないですよ…

幸い、酸素濃度との関連が分かってからは、発生率が劇的に低下したそうです。

最初に書いた、ハービーハンコックのアルバム「ポシビリティーズ(Possibilities)」の中で ラウル・ミドンが歌っている、「I Just Called to Say I Love You 」。
広がりと奥行きのあるシンセストリングスに、ラウル・ミドンの歌声が深く温かく心に響きます。

「I Just Called to Say I Love You 」は、スティービーワンダーの楽曲。
タイトルでピンと来ない人も、曲のサビを聞けばきっと「この曲か!」と分かると思います。