老眼なんかへっちゃら。見えにくさを補う、大人な目のためのヒント集。

ルーペ


老眼鏡はピントの位置を調整するためのもの。
ルーペは拡大して見るためのもの。
どちらも同じ凸レンズなので、誤った使い方をされる場合も少なくありません。
老眼鏡でピントを合わせ、細かくて見えないものをルーペで拡大して見る、
というのが正しい使い方です。
とはいえ固いことを言わず、外出先などでちょこっと使うなら
ルーペだけで済ませてしまっても良いでしょう。
ここでは老眼に便利なルーペについて書いて行きます。

老眼に便利なルーペの種類

ルーペには色々なタイプがありますが、老眼には以下の種類がおすすめです。


種類特徴
ハンドルーペ
(手持ちルーペ)
手で持って使うルーペ
デスクルーペ
(置き型ルーペ)
本などに直接置いて使うルーペ
装着型ルーペ メガネ型、ヘッドバンド型など、自分に装着して使うルーペ
携帯用ルーペ 携帯するのに適した、小型のルーペ
フレネルレンズ 薄くて軽い、アクリル製のルーペ

どのような場面で使うのか(新聞、読書、外出先など)で、最適なルーペは異なります。
また、人によって使いやすいものも様々なので、答えはひとつではありません。

以下、ひとつずつ見て行きましょう。

手持ちルーペ(ハンドルーペ)

長所:用途が広い。色々な場所で使える。
短所:片手がふさがる

虫眼鏡のように、持ち手を持って使うルーペ。
老眼の人が使うならば低倍率で良いので、ピント合わせも難しくなく、あらゆる場面で気軽に使える ことでしょう。
レンズ径の大きな物の方が、広い範囲を拡大出来て使いやすいと思います。

短所は手で持っていないと使えないこと。
長時間の読書などには、あまり向きません。

手持ちルーペの一例

ドイツの光学機器メーカー、エッシェンバッハの広視野ルーペ。
倍率2.0倍で、レンズのサイズは120mm径。
(他の倍率・サイズもあります)
エッシェンバッハのルーペは、透明度が高く明るく、歪みもなく、劣化しにくいので長年使えます。

置き型ルーペ(デスクルーペ)

長所:両手が空く
短所:用途が限られる

大学病院には「ロービジョン外来」なるものがあり(無い場合もある)、見ることを手助けする 用具などを教えてくれます。
私は目の病気で徐々に視力が低下し、ロービジョン外来も受診しましたが、その時に紹介された ものの一つが置き型ルーペ(デスクルーペ)でした。

ルーペは倍率によって
[目]←→[ルーペ]←→[見る対象物]
の焦点の合う距離が異なるのですが、この置き型ルーペ(デスクルーペ)は既に
[ルーペ]←→[見る対象物]
が、置くだけで最適な距離になるので、ピント調整が初心者でも簡単なのです。

デメリットは、直接置いて使うルーペのため使えるシーンがやや限られること。
新聞や本を読む場合は、こまめに動かし続けないといけないこと。
また、読むものを机やテーブルの上に置いている場合、楽な姿勢で自分の目とルーペとのピントの距離が 合わないと、覗き込むのがしんどくなってくること、などでしょうか。

ただこの置き型ルーペは様々なタイプがあり、見る角度が最適なものに計算されて作られたものや、 行を追うのに適した細長い形のものなどもあります。
上手く使えば、とても便利なものとなるでしょう。

置き型ルーペ の一例

エッシェンバッハのマクロプラス。
デスクに向かい椅子に座った姿勢で、ちょうど覗き込みやすい角度に設計されたデスクトップルーペ。
倍率1.8倍のものと2.2倍のものがあります。


同じくエッシェンバッハのバールーペ。
細長い形が、行を追うのに適しています。
同タイプで赤いラインが入っているものもあります。

装着型ルーペ

長所:両手が空く
短所:合う・合わないがある

眼鏡のような形のもの、ヘッドバンド型のもの、クリップで自身の眼鏡に付けるものなど、 自分自身に装着するタイプのルーペです。
着けている間は視界全体が常に拡大されるので苦手な人もいますが、読書などには極力低倍率を、 細かい手作業には少し倍率の高いものを、という感じで使い分けると便利です。
(と書いている私は中心視野が欠けているせいもあり、このタイプは相性がイマイチです)

何と言っても両手が自由に使えるのが最大のメリット。
また、置き型ルーペ (デスクルーペ )とは逆に
[目]←→[ルーペ]
の距離がすでに固定されているので、初心者にもピント調整が簡単です。

短所はもう書いてしまいましたが、視界全体が拡大されるので、顔まで動かすような大きな視線の動き をする用途では、酔うような不快感が起きてしまう可能性があります。(私も体験)

装着型ルーペの一例

装着型が苦手な私が、唯一手元に残したルーペ。エッシェンバッハのラボシリーズ、クリップタイプ。
眼鏡型、ヘッドタイプ共に、ほとんどが男女兼用なので女性にはサイズが大きい場合が多いですが、これは 眼鏡に装着するものなので大きさが関係ありません。
1.7倍、2.0倍、2.5倍、3.0倍、また片眼用の4倍と7倍もあります。
レンズの品質は最高で、明るくクリアで歪みもないのですが、個人的にはもう少し大きさが欲しいところ。
また7倍は焦点距離が短いので、私はこのタイプでは上手く使えませんでした。

携帯型ルーペ

長所:かさばらない。持ち歩ける。
短所:小さいので長時間の使用には不向き。

滅多に使わないで済む人ならば、いっそ携帯型もおすすめです。
なにしろ携帯用なのでコンパクトだし、ケース付きの物が多いので、傷や汚れも防げます。
家でも外でもこれ一つで済むならば合理的!

ルーペを色々持っている私は、携帯用には エッシェンバッハのハンディルーぺ(3.5倍)
使っていますが、カードタイプの イージーポケット もオススメ。

携帯型ルーペの一例


イージーポケット(倍率3倍)。
本体の厚み6mmという薄さながら、LEDライトも搭載した薄型ルーペ。
レンズ材質はPXM光学樹脂で、フレネルレンズ(主にアクリル樹脂など) とは似て非なる全くの別レンズです。
3倍と4倍の製品があります。

エッシェンバッハのペンダントルーペ。
倍率3倍で、レンズを囲む部分にはスワロフスキーが付いています。
家族が使用しているのでレポートを書きました。
エッシェンバッハのペンダントルーペ「グレンツェン・エイト」を購入

フレネルレンズ

長所:安価。本のページにも挟める薄さ。
短所:傷や汚れが付きやすい。倍率や明るさや透明度がかなり劣る。

フレネルレンズは、数百円で購入できるお手軽さと、本のページの隙間やカード入れにも 入れられるような薄さが魅力。
名刺サイズの物やA4サイズくらい大きな物など、様々な形・大きさの製品があり、これらは通常のルーペには無い魅力です。

ただどうしても材質上、透明度が低く暗く、倍率も低めで、傷や汚れが付きやすく劣化しやすい短所 もあります。
とはいえ、弱視には向かなくても老眼では便利に使えることでしょう。

フレネルレンズの一例

大きなフレネルレンズ。こちらはレンズ単独でも購入できますが、アームやスタンドと セットで使うことが出来ます。
私は以前これでノートパソコンの画面を拡大していました。

電子ルーペ

長所:高倍率でも広く明るい視野。色を変えたり、画像保存などできる機種が多い。
短所:やや高価。電気や電池が必要。

カメラで写したものを画面に表示する、電子ルーペというものがあります。
通常のルーペのように、倍率が高くなると視野も狭くなる、ということもありません。
色を反転したり、色調を変えたり出来るものもあり、例えば白内障などで白っぽいと見えにくい場合に 白黒反転モードにすると、「白地に黒い文字」だったものが「黒地に白い文字」として画面に映し出されます。

電子ルーペ の一例
サンワダイレクト400-CAM047

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筆者のサイトの関連ページ

実際の使用感も含めて、それぞれのルーペについて書いています。



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